ピアノコンクール~年間練習メニューの位置づけ
そろそろコンクールのシーズンが始まります。
私の教室にも毎年、練習に励んでいる生徒がいます。
コンクールを受ける生徒のレッスンは当然のことながら課題曲(自由曲)のレッスンが中心になります。
音楽はそれでよしということはなく、特にコンクールとなるとどんどん深堀していくレッスンになります。
ひとつひとつの音の響きに神経を集中させて、生徒と一緒に作っていきます。
こういうプロセスを経験することは音楽をやっていく上でとても大事なことで、こうした取り組みを要求するという意味においても、コンクールを受ける価値があると思っています。
ただ、こういうコンクール向けの(深い)レッスンにばかり時間を取られていると、その生徒がその時期に取り組むべき曲数やバラエティが少なくなってしまうのが悩み。
コンクールの課題曲は完璧に弾きこなすのだけれど、そうでない曲のお勉強が手薄になってしまうというのでは、将来きっと苦労します。
突き詰めて練習することももちろん大切ですが、いろいろな特色のある曲をできるだけたくさん幅広く練習していくということもとても大切です。
コンクールは短期決戦で課題曲に集中(深く弾く)。
しかし長い目で見ると、この時期にあの曲もこの曲もやっておいた方がいい(幅広く弾く)。
限られた時間の中で、さて、どうするか。このジレンマに悩みます。
生徒一人ひとりの意欲や特性を見ながら、このバランスを良く考えてかじ取りをしていかなければなりません。
コンクールをうまく活用して、生徒一人ひとりの年間練習メニューの中でコンクールをどう位置付けるか、
そして、ほかの大切な曲、欠かせない曲(と私が信じている曲)をどのように盛り込むか。
生徒がピアノの本当の力をつけていく上で最適なプログラムになるよう、いつも気をつけています。
大切な成長の時期にお預かりしている生徒さんたちですから、こちらも気を抜けません。
11月のピアノフェスティバルに向けて、第一関門「選曲」の時期がやってまいりました。
時間をかけてじっくり考えていこうと思います!
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